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Channel: 獅子舞記念(GⅠ)
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宣告

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まだ、暑い日が続いていた頃

獅子丸は、4度目のアカラスと戦っていた。




アカラスは、幼犬老犬の発症はあっても、成犬の発症はあまりない。

獅子丸は、免疫力があまりない子だった。




アカラスの薬の副作用で、いつも下痢になっていた。

また今回もかと思っていたが、今度ばかりは違った・・・

投薬中止しても 下痢は治まらず、血便も出だし、体重も落ちてきた。



血液検査異常なし… エコー異常なし 下痢止めなども効かず…

薬漬けの毎日だった。約1カ月近く わからない病気と闘っていた・・・


経験や知識豊富な方なら きっと私のブログを見て おかしいと思っていたことでしょう。。。


自分がとっても情けなく感じた。。




そして、新しい検査として 超音波検査を行なった。

そこに映っていたのは、丸いボールのようなものだった。

その時、言われたのが…



「癌かもしれない」

頭が真っ白になった。




さらに詳しい検査をする事となり 細胞針検査をした。

針を腫瘍に刺し 細胞を採って顕微鏡で検査をするのだ



結果。。。     「リンパ腫かも…」  


獅子丸の腫瘍は お腹の中。。。確実にはっきりと検査結果はでなかったが


たぶん・・・とのこと。。。


泣けて泣けてしょうがなかった・・・。 家に帰り インターネットで調べまくり 泣いていた・・・。



確実に検査をするため 岐阜大学獣医病院の腫瘍科を紹介され、


平日のみの診療だったため ◎を母に預けて獅子丸と二人で 大学へ行った。



まず、血液検査したが、あまりにも貧血がひどく 輸血が必要となった。

その後、CT撮影をし、細胞針検査をした。



結果

「消化器型リンパ腫B細胞タイプ」




そう、これが決定的な宣告の日

忘れもしない 10月18日

なぜか、ホッとした自分がいた。

「やっと治療してあげられる」

そう思ったのだ。



でも、そう思ったのもつかの間、、 辛い辛い宣告を一人で聞いた。

まず、先生に言われた事は



「治療しますか?」

??


そう、リンパ腫は抗がん剤治療が 主に行われ 副作用もある。

そして、高額な治療費 平均寿命は1年くらい、、、


治療しない 飼い主さんも多いのだそう・・・。

でも 私は、すぐに治療しますと答えた。


その日、獅子丸は入院して抗がん剤治療が始まった。

獅子丸は 輸血の副作用で顔がパンパンに腫れていた、、、


その顔は 思い出すたびとても辛い。。。


獅子丸に何度も何度も謝った。 私も一緒に泊まりたかったが しぶしぶ帰宅した。




帰り道、一人 大声で泣きながら 私は車を運転していた。 


その時の記憶が あまりない。 もうろうとしながら 運転していたのだろう。


でも 私より 獅子丸が一番辛いのに・・・。  情けない。






気づくと もう暑い日から涼し日に季節は変わっていた。。



photo:01







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