Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 71

悪夢の日

1ヶ月前の今日… 悪夢は突然やって来た



慌ただしい朝 家事をこなしていた。

いつもは、鳴らない朝の電話… 嫌な予感がして 洗い物を投げ捨て 電話に出た



予感は的中してしまった…

「獅子丸くんが息を引き取りました」


私は、叫ぶように泣き崩れた…








悪夢の日の2w前から 急にアカラスが発症しだした。。

いつもより ひどい感じだった。でも抗がん剤治療をしていると 発症しやすいので、


シャンプーと薬で治そうと頑張っていた。


だが、下痢になりだした。。治療中も抗がん剤投与の間があくと 下痢にはなっていたが 今回は血便だし 治らなかった


食欲が落ちだし、元気がなくなり
抗がん剤予定日より 早めに病院へ連れていき点滴などの処置をした。


抗がん剤は、もちろん休んだ
点滴後は、元気になった
ステロイド剤の注射もしたからか、食欲が出た 人間でいう筋肉増強剤…
でも、欲しいだけ食べさせた 食べてくれて嬉しかった


だが 次の日の朝

床に食べた物は すべて出ていた…
食欲はまったくなくなり
震えが大きく 何度も吐いた…水さえも…
毛布にくるんで、温めた。だが あまりにも震えるし ふと口元を見ると、唇が腫れていた…
心配で病院へ行くことにし
昼休みにおとーに1度帰って来てもらい 車を借りた。
おとーは それが獅子丸との最後だった…




病院で点滴をし 唇の腫れの細胞を検査した。 首にも変なしこりが出来ていた…




検査結果は、リンパ腫の再熱(再発のような事)



最初は 家に連れて帰る予定だったが、再熱してしまっているので、体調を戻し早めに抗がん剤治療をしないといけないとの事で、入院する事にした




次の日 祝日だったので、家より病院の方が安心と私は、自分の事しか考えてなかった…




獅子丸に頑張ってね。と告げ 病院をあとにした。




それが 最後だった…




入院中に亡くなったりしないと先生はおっしゃっていたので




私は、最後になるなんて全く思っていなかった…
獅子丸は、まだ大丈夫 などと安易に考えていた




もっと 獅子丸の事を考えていたら…獅子丸は、家で最期を迎えられたのに




おとーにも 舞妓にも会えたのに…









悪夢の日の電話



急に亡くなると思ってなかった先生も言葉をつまらせていた
私は、泣き崩れたが 気丈に先生と話をした。




電話を切ったとたん、大きな声で「獅子丸 獅子丸 獅子丸」と泣き叫んだ
どれだけ泣き叫んだが覚えていない





舞妓と◎が心配そうにしていた




おとーに連絡したり、何をしているかわからなくなって 家の中をウロウロした。




病院が休みだった事もあり、迎えに行ったのは、夕方だった。




お線香の匂いが 心を締め付けた。。




おとーの仕事の都合と立ち会い葬をしたかったので(お骨拾いも全部個別でできる葬儀)葬儀の予約を次の日次の日にした。





まる1日 獅子丸と一緒にいれた 体は冷たかったが、綺麗だった。



苦しそうではなかった…



舞妓は、獅子丸を何度も何度も見ていた…





こうして、獅子丸の闘病生活は 突然終った。


2歳6ヶ月 早すぎる最期だった…







iPhoneからの投稿

Viewing all articles
Browse latest Browse all 71

Trending Articles